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「商売繁盛で、笹もってこい」十日戎の間は異空間

私は結婚して、26歳の時に関西に来ました。
関西に来てビックリしたのは、お正月過ぎの
1月9日、10日、11日の「十日戎」のにぎやかさです。
この戎の盛り上がりは、関西特有のもののように思います。

はじめは大阪市内での「今宮戎」のにぎやかささえ、驚きでしたが、

現在は「戎宮総本社」の西宮戎神社の近くに住んでいるので、
その人混みというか集中度には、日常生活にもいろいろと支障が出るほどで
毎年この3日間は、心して過ごしています。

私はクリスチャンなので、参ることはしませんが、
私の周りのほとんどの人は、3日間のうちに何度も行っていて、
参らない私の存在を「どうして行かないの?」と驚嘆されるほどです。

西宮戎神社には、福を求め全国各地から毎年百万人を超える参拝者が訪れるそうです。

このお正月すぎの、十日えびすの祭典は、古くは御狩神事(みかりしんじ)とか
忌籠祭(いごもりさい)といわれていたそうです。
かつては、狩猟をして神意を窺うために謹慎斎戒の忌籠(いごもり)が行われていたそうで、
市中の各戸も九日の夕刻に門を閉じ、静粛を守っていたことが
室町時代の重篇応仁記(永正十七年/1520年)に記されているとか。

異教徒との私だけが知らないことかもしれませんが、
今は市内に住んでいても、お参りするだけで、
特別なことはされていないと思います。

今では宵えびすの一月九日の深夜十二時に神社の全ての門を閉じて忌籠を行い、
十日午前四時の十日えびす大祭を厳修した後、
午前六時の大太鼓を合図に表大門が開かれると、
待ち構えた参拝者が本殿への走り参りを行い、
到着順に一番福から三番までが福男として認証されます。

毎年この福男は。テレビで報道され、有名ですね。

かつて知り合いに、この福男に2回認証された方がいらっしやいました。
東京のテレビ局に呼ばれたり、いろいろと取材されて、
福男になった後はメディア面で忙しくなるそうです。

私の周りの人たちは、この1月9日、10日、11日の「十日戎」の時を
楽しみの特別な時として過ごされています。

家の中にいても、この3日間は深夜に外がにぎやかでも当たり前、
どこにも、かしこにも、人の波ができています。

近所のスーパーに行っても
「商売繁盛で、笹もってこい」という掛け声がずっと流れています。

商売繁盛というお金に関する信仰だから、関西で盛り上がっているのでしょうか。


「参拝しない不思議な存在」の私ですが、毎年この3日間の異空間の雰囲気が
とても好きです。

3日間が過ぎて普通に戻ると、なんとなく寂しさを感じてしまいます。

今年こそ、世の中の景気が本当の意味で良くなり、みんなが戎さんのように
にこにこ顔になれるといいですね。

4月の消費税アップは、この景気の波にどのような影響をおよぼすのでしょうか。