介護職員基礎研修と2012年度介護保険法法改正について
１月末より２０１２年度介護保険法法改正についての具体的な内容が明らかになりました。
今回の介護保険の改訂で、事業所に一人でも２級のサービス提供責任者がいると10％の減算となるそうです。
一人でもいれば有無を言わさず事業所として10％の減算というのは、かなりの暴挙のように感じます。
そのため
「現在ヘルパー2級資格でサービス提供責任者として働いている者が、平成25年3月31日までに、確実に、介護福祉士資格、あるいは、介護職員基礎研修修了証の、どちらかを取得することが確定している場合は1年間に限り、減算を行わない」という経過措置があるそうです。
介護系の資格は、現在
介護福祉士＜介護職員基礎研修＜ヘルパー1級＜ヘルパー2級 となっています。
そのため、介護職員基礎研修修了証を取得すれば、ヘルパー1級所持者よりも、立場は上になります。
介護福祉士は、国家資格で先日１月29日に試験があったばかりで、次の試験となると来年になります。
試験に合格しなければなりませんから、平成25年3月31日までに取得確定とすることは確実にいえることではありません。
他の手段としては、介護職員基礎研修を終了して、介護職員基礎研修修了証を取得することです。
私は2級資格とギリギリ1年間の実務経験があったため、1月の半ばより介護職員基礎研修講座を現在受講しています。
ヘルパー2級資格と1年間以上の実務経験があれば、150時間の研修期間で介護職員基礎研修修了証がもらえます。
ヘルパー1級資格と1年間以上の実務経験があれば、60時間の研修期間で介護職員基礎研修修了証がもらえます。
（実務経験の換算方式は介護の業務に従事した期間が通算365日以上でありかつ現に就労した日数が180日以上である場合に、1年以上の実務経験があるとみなされます）
無資格・未経験の方対象の介護職員基礎研修は、５００時間課程を基本としています。
私の場合、「ほっと倶楽部」で受講しています。
150時間の研修のため、毎週土曜日に16回の研修を受けることになっています。
1月14日からはじまって、4月28日まで1日も休まず受講すれば、5月の中旬に資格がいただけることになっています。
単元ごとに、テスト問題のような課題レポートがあり、修了時には単元ごとに修了テストがあります。どちらも70％以上点数がとれなければ、追試となります。
頑張って勉強しなければならない少小キツイ面もありますが、介護について専門知識をいろいろと身につけられることは、今後に大いに役立つように感じています。
時にこんなことも知らなかったんだ、と自分の未熟さを反省することもあります。
毎週自分の研鑽のためにも受講してよかったと思っています。
介護職員基礎研修修了証の資格取得のためでなくても、介護士としての基礎をみにつけることは、決して無駄ではないと思います。
現在ヘルパー3年以上の経験で、サービス責任者をされている方は、この法改正であわてておられることと思います。
ぜひ、介護職員基礎研修や介護福祉士の資格を検討してみてください。
