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震災被害や福島原発の事故が拡大している中、どうして円高になるのか

17日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=76円台前半まで急騰し、1995年4月につけた史上最高値(79円75銭)を大きく突破、約16年ぶりに最高値を更新しました。

東日本大震災原発事故という「国難」状態にある日本なのに、なぜ円が買われるのか、不思議でなりません。

不可解な相場の背後には、震災と原発事故をきっかけに世界的な株価暴落でダメージを受けた投資家が、高金利通貨への投資などリスクの大きい運用をやめ、取引を一度手じまうため「金利が低い円を買い戻す動きが急速に広がった」ことがあるようです。

また、日本企業が外貨建て資産を売って円に換えるとの見方や、国内の保険会社が震災による保険金支払いに備えるため、ドル建て資産を売って日本に送金する動きもあるとされているそうです。
しかし外資系証券エコノミストは、「実際にそうした現象が起きているというよりも、投機的な資金が先回りして円買いを浴びせたという側面が強い」と指摘し、パニックに乗じた仕掛け的な円買いという面もあるようです。

Q 震災の被害が深刻化しているのになぜ円高が進んでいるのか。
A 震災被害や福島原発の事故が拡大し、日本経済が悪化すれば、世界経済にも悪影響を与えかねない。日本の株価だけでなく、前日の欧米株式市場も下落した。投資家のお金が「比較的安全な資産」と言われている円に集中している。円と同じく安全資産とされるスイスフランも値上がりしている。

Q なぜ、円は安全資産だと見られているのか。
A 日本は海外の資産をたくさん持っている世界最大の対外純資産国だ。海外の投資家が一気に投資資金を引き揚げ、1990年代にタイなどの通貨が暴落したアジア通貨危機のような事態には陥りにくいとみられている。

Q 地震の後はいつも円高になっているのか。
A 当時は日米貿易摩擦も激しく、単純に比べることはできないが、1995年1月に発生した阪神大震災の後にも急速に円高が進んだ。保険会社が震災後の保険金を支払ったり、市場の混乱で金融機関や企業が資金繰りで困ったりしないように、ドルやユーロなど外貨の資産を売って、円に換えるとの見方が強まっている。個人も将来に備え、外貨預金などを解約して円に換金することも考えられる。そうした思惑が、海外投資家による円買い・ドル売りを加速させたようだ。

Q 今後も円高は進むのか。
A 市場でも見方は分かれている。福島原発事故がさらに深刻化すれば投機的な株売り、円買いの動きが進むという見方がある。一方、震災直後の今なら、為替介入に国際的な理解を得やすいともいえる。政府・日本銀行による為替介入に対する警戒感も強まっている。

今後はどうなっていくのでしようか?
このままだと輸出産業がますます打撃を受けて、さらに不況が深まっていき、日本経済はますます混乱していくように思いますが…