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マニフェストだけでおわった「奨学金制度改革」実際の状況は悪化!

先日、突然鳩山氏が首相を辞任しました。
昨年に政権交代が実現し、誰もが新しい政治に大きな期待をしました。
それだけに、今回の突然の辞任は、残念で情けないことです。
これからも民主党主導の政治・政権はなお続きますが、「ホントに大丈夫なのか?」という不安は拭い去れません。

今から5ヶ月ほど前にこのブログに「民主党マニフェスト奨学金制度改革はどうなった?」と言う記事を書きました。
そしてここ数日検索でその記事に訪れて下さる方が多いです。

我が家の息子は無事に大学に入学して、普通に「日本学生支援機構」の奨学金を受給して頂けることと思っていました。
優秀な成績ではないので、有利子貸与奨学金の第二種奨学金に申し込みました。
するとあまりに希望者が殺到し、枠も昨年より少なくなったため、受給できないという結果を受けました。

民主党マニフェストには、
奨学金制度改革】
『学生・生徒に対する奨学金制度を大幅に改め、希望する人なら誰でもいつでも利用できるようにし、学費のみならず最低限の生活費も貸与します。
親の支援を受けなくても、いったん社会人となった人でも、意欲があれば学ぶことができる仕組みをつくります。
具体的には、所得800万円以下の世帯の学生に対し、国公私立大学それぞれの授業料に見合う無利子奨学金の交付を可能にします。
また、所得400万円以下の世帯の学生については、生活費相当額についても奨学金の対象とします』と記述されていました。
昨年の夏の選挙の頃、高校3年生の受験生を抱えていた我が家は、この【奨学金制度改革】に大いに期待しました。

しかしその後話題になるのは、高校授業料無償化と子ども手当のことばかり。
奨学金についての議論は全くされないので、現行通りなのかとあきらめていました。

しかし現行より奨学金の枠が小さくなって、従来なら受給されたであろう者にまで受給されないなんて、あまりにひどいことです。
昨年民主党大勝利の後、マスコミで民主党員が様々な政策の夢を語っていました。
その夢の一つの【奨学金制度改革】の話をきいて、経済的に大学進学を不安に思っていた人でも、こういう国の支援があるのならと就職より大学進学を選んだ人もいることでしょう。

高校生には極度の就職氷河期でしたので、奨学金をもらって、大学に進学しようと進路変更をした人も多いことでしょう。

それが大学に入学してみたものの、奨学金がもらえないなんて!
経済的にキューキューな我が家にとって、奨学金がもらえないということは、とても厳しい現実です。
でもなんとか、家族で節約を励行してなんとか乗り切ろうと思っています。

家族に頼れない学生の場合は、自分自身がアルバイトなどで、稼ぐしかありません。
しかしこの不況下、アルバイトも少なく条件も悪いですから、そんな中でアルバイトを頑張っていたら、大学に通うことがおろそかになって、結局大学に通えなくなってしまう人も多くでると思います。

簡単にマニフェストで約束して、簡単に不実行して、平気に物事がすすんでいく日本の政治って、何なのでしょう。
マスコミもこの【奨学金制度改革】については、ほとんど報道していないように思います。
こんないい加減な政治に、国民は黙って我慢するしかないのでしょうか。

次期首相に菅直人氏が指名されました。市民派の菅には、期待するところも大きいです。
新しい体制の下で心機一転、「民主党に任せて良かった」と思える政治を進めてもらいたいものです。